2012年2月アーカイブ

「パルシファル」~クナッパーツブッシュ盤

「パルシファル」~クナッパーツブッシュ盤今日はワーグナーの「パルシファル」の名盤のお話です。これは第二次大戦後に再開されたバイロイト音楽祭の記録の1つで、1951年の公演のライヴ録音です。この年「パルシファル」は全6回公演だったそうで、聞くところによるとこの録音はそのベストの部分を集めて1タイトルとしたらしいですが、兎に角、指揮もソリストも全てが素晴らしいです!
指揮者のハンス・クナッパーツブッシュは、知る人ぞ知るワーグナーの大家であり、戦後のバイロイト音楽祭を支えた一人です。しかも、「パルシファル」だけでも1951~1964年まで(ヴィーラント・ワーグナーと仲たがいした1953年を除く)、13年間にバイロイトで計55回も指揮をしたそうです。そして、その殆ど全て(12種類)がCD発売されているんですからね。半端じゃありません。一般にはステレオ録音でもある1962年盤が「超名盤」と言われており、確かにかなり良い演奏だとは思いますし、いずれにしてもクナッパーツブッシュの貴重な録音である事に変わりありませんが、僕の一押しはやはりこの1951年盤ですね。テンポはどちらかと言うとかなり遅めなんですけど、それをそうと感じさせないところがまた彼の凄いところ。また、戦後初の「パルシファル」の演奏に、彼の魂のようなものを感ぜずにはいられないのです。

「パルシファル」~初日延期

昨日の夕方、家内と娘が無事リヨンに帰って来ました。残念ながら僕はオペラ座のリハーサルの為、迎えに行くことは出来なかったんですけどね。
そのオペラ座、現在、ワーグナーの「パルシファル」の舞台稽古中であるという事は前回のエントリーでも触れましたが、何と、3月6日に予定されていた初日が、技術的な問題等により、2回目の公演日に当たる9日に延期されることになりました。また、公演が1回ずれてしまう事による最終日の振り替えは、まだ調整中との事です。
身から出た錆と言ってしまえばそれまで、何ともお恥ずかしい話ではありますが、フェスティヴァル・プッチーニから続く過密スケジュール下にあって、舞台がギリギリまで使えなかった事を加味すれば致し方ない事なのかも知れません。
しかしながら、僕よりも長くリヨンのオペラ座にいる同僚の話によると、以前にも1度似たような事があったそうです。ただその時は新作オペラで、未だ書き上がっていなかった為に初日がいつ開くかという見通しすら付かず、公演そのものが次のシーズンに延期されたのだそうですけどね。だから、それに比べたら今回の「パルシファル」の初日延期なんぞは大した事ないと御仁は言うんですけど、何とも早、いずれにしてもスキャンダラスな話である事に変わりありません。

「パルシファル」~舞台稽古

「パルシファル」第1幕の舞台「パルシファル」の舞台稽古が月曜日から始まりました。
ワーグナー最後のオペラにして自ら「舞台神聖祝祭劇」 "Bühnenweihfestspiel" と呼ぶ「パルシファル」は、演奏時間だけで4時間半に及ぶ大作。リヨンでは各幕毎の休憩時間を含むと、開演から終演まで5時間10分掛かる予定とのこと。とりわけ演奏時間が1時間半以上も掛かる第1幕は、今回の演出では前奏曲からずっと舞台に出ずっぱり! 昔、ニースでやった時には(勿論、演出は違いますけど)、稽古中に気絶してしまう人とかいましたからね。正に精神力との戦いなのです(笑)。
写真は第1幕の舞台。約1時間もの間、椅子に座っているんですけど、如何せん舞台が斜めですからね。僕の場合は後ろ向きのまま転倒する恐れがあるので油断は禁物です(^^;

スパゲッティ・ナポリタン

今日の昼食は、昔懐かしいスパゲッティ・ナポリタンを作りました。実はこの間、深夜ドラマを観ていて無性に食べたくなってしまったのです。
材料は、昨日「パルシファル」のオケ合わせの後、カルフールへ行った時に仕入れてきました。この料理の決め手は何と言っても、あのトマト・ケッチャップの甘酸っぱい味にあるわけでして、いつものように完熟トマトを使って作るソースじゃこんな風には出来ませんからね。久し振りに堪能しましたよ~(^^)

スパゲッティ・ナポリタン

浮遊粒子状物質の増加

家内が電話で言っていましたが、今日の日本はまた雪だったようですね。こちらフランスは、このところ続いた寒波の影響により、国内の多くの都市において(ローヌ・アルプ地方含)大気中に含まれる浮遊粒子状物質の汚染指数が、基準値を超える量を示しているそうです。今後浮遊粒子量は気温上昇に伴い減少していくらしいですが、ディーゼル車の運転制限、高速道路での速度制限、公共交通機関の利用等を呼びかけています。
リヨンもは昨日、今日と久し振りの好天に恵まれ、日中最高気温も5℃とこの間までとは比べ物にならないほど暖かかったです。幸いこのまま暫くは好天が続くようですが...。
お天気が良ければマーシャはパワー全開! 簡易テラスに出て外気分を満喫しておりました。写真は、鳩に釘付けになっているところです(^^;

きょうで3日間のお休みもオシマイ! 明日はワーグナー「パルシファル」のオケ合わせです。

釘付け!?

『ドラゴン・タトゥーの女』

ドラゴン・タトゥーの女映画『ドラゴン・タトゥーの女』を観ました。これはスウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの「ミレニアム3部作」の第1部を基に、2009年スウェーデン・デンマーク合作による映画『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のリメイク、監督はデヴィド・フィンチャーになります。
原作は、全世界で800万部(第1部)を超える大ベストセラーを記録したわけですが、ラーソンはシリーズの成功を知らぬまま、2004年に心筋梗塞で50歳という若さで亡くなってしまいました。予定では第10部まで続くらしかったですからね。とても残念です。
まだ公開中の映画なので内容には触れませんが、2009年版に比べてリメイク版の方は、原作により近い印象を受けました。でも不満もありましたよ。だってハリエットがね...。それから、これは僕だけかもしれませんが、原作ではPowerBookだったのが、MacBook Proにグレードアップしていたのがちょっと笑えました。

「Diva, Divo」~CD

「Diva, Divo」~CD今日から3日間、オペラ座はワーグナー「パルシファル」の第2幕の立ち稽古ですが、男声合唱の出番はないのでお休みです(^^)V
ところで、2010年9月にレコーディングを行った、ジョイス・ディドナートのCD「Divo, Diva」が、2012年新春特別企画として劇場関係者にプレゼントされました。
この録音、昨年CD部門でディアパゾン・ドール賞を受賞しているんですね(仏の音楽専門誌『ディアパゾン・ドール』が選定する賞)。

※2012年2月18日追記:今月12日に発表された第54回グラミー賞で、ディドナートがこのCDアルバムにおける歌唱によって、ベスト・クラシック・ヴォーカル・ソロ賞を受賞したと劇場関係者から聞きました。しかし、彼女自身が受賞したのであって、CDが受賞したわけではないので我々がどうこう言う次元の話じゃないけど...と一笑に付しましたが、取り敢えず。Congratulations Joyce !

バレンタイン・デー '12

バレンタイン・デーの朝リヨン・オペラ座の "Festival Puccini Plus" が昨夜のプッチーニ「三部作」の公演を最後に、無事終了しました。
昨夜、本番が終わって家路に着く頃には少し雪がちらついていましたが、まさか今日になってこんなに積もるとは思いも寄りませんでした。朝、起きて鎧戸を開けた時に見た感じでは、積雪量は3cm位だったでしょうかね。
今日は朝から「パルシファル」の音楽稽古があったので、慌ててネットで交通情報を確認したところ、雪の影響による運休の区間や遅延等々の情報が発表されていました。僕が普段使っているバス路線も混乱していて、徐行運転だったのに加えて、最初に乗ったバスが途中でエンジン故障を起こしてしまい、後続のバスに乗り換えなければない事態に陥った為に、オペラ座まで行くのに普段の倍近く時間が掛かってしまいました。幸い、夕方までに雪は殆ど解けてしまったので、帰りは通常運行に戻っていましたけど、全く困ったものですね。

今年のプレゼント昼休みに昼食の為に一旦家へ帰った時、丁度、娘から電話が掛かって来ました。「~~を開けてみて」と言うので、言われた通りにその場所を確認すると、そこには家内と娘から僕へのプレゼントが隠されていました。こんな事、確か以前にもありましたよね?
家内からはカシミアのセーターと保湿クリーム、そして、娘からのプレゼントはチョコレートでした。感謝。

「清教徒」~DVD

「清教徒」~DVD1989年2月に東京文化会館で藤原歌劇団によって日本初演された、ベッリーニの歌劇「清教徒」公演の海賊盤DVDを入手しました(DVDジャケットは自分で作成)。
これは僕が渡欧前、同歌劇団公演に合唱団のメンバーとして参加した最後の演目で、指揮者カルロ・フランチとの初共演でもあります。
もう20年以上も前の公演になるわけですが、当時まだ27歳だったルチア・アリベルティ、テノールのアルド・ベルトロ、今は亡きバリトンの小嶋健二等々の歌唱は言うまでもなく、フランチの作り出す音楽の素晴らしさを再確認すると共に、あの日、あの時を共有出来た事を嬉しく思います。

久し振りのオフ

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今日は久し振りにオペラ座の仕事もなく一日オフだったので、先ずは昨夜の「三部作」の録画を観たりしながら、家でゆっくり過ごしました。
昼前には家内から無事日本に着いたと電話がありました。日本着はチューリヒ出発時の遅れのまま、1時間遅れだったようです。
そして、これは毎度の事なんですけど、マーシャは家族の人数が減ると心細くなるのか、ペッタリくっ付いてくるんですよ。でも、こんな風にPCのモニターの前に陣取ってキーボードの上に乗られると、ちょっと困っちゃうんだけどなぁ...(^^;

マーシャ~♪

フラワーアレンジメント

フラワーアレンジメント今日から娘は学校が2週間のスキー休みに入ったので、家内と一緒に日本へ出発しました。今回、僕はずっと仕事が忙しいのでマーシャとお留守番です。
今朝は、スーツケースを運ぶのを手伝いがてら最寄の駅まで見送りに行って来たのですが、物凄く寒くて死にそうでした(><
家に帰ってから空港の発着状況をずっと見ていたのですが、リヨン発の便が30分遅れで出発、経由地のチューリヒからの便も予定時刻から1時間遅れで、先程やっと出発したようです。このところの大寒波の影響もあるんでしょうかね。無事に帰国出来る事を祈ります。
写真は昨日、家内が参加した奥様方のサークルのフラワーアレンジメントの催しで作ったブーケです。結構綺麗ですよね。マーシャの魔の手(牙?)に掛からぬよう守るのが僕の使命というところでしょうか(笑)。

リヨン・オペラ座の "Festival Puccini Plus" は、あと2回の公演を残すのみとなりました。今夜はプッチーニの歌劇「三部作」の公演ですが、"Mezzo" でテレビ放映されます。

決断疲れ!?

クーリエ・ジャポン 3月号連日の「パルシファル」の立ち稽古に加え、今夜はプッチーニの本番もあったので少々疲労気味ですが、今日はクーリエ・ジャポン3月号で読んだ「人生を豊かにする脳の使い方」という記事が結構面白かったので、少しだけ紹介します。
元記事はニューヨーク・タイムズ・マガジンのようですけど、ここに書かれている内容を読むと「なるほど」と僕にも思い当たる節があるので、思わず笑ってしまいました。
僕なりに要約すると、「すべての決断は意思の力を消耗し、脳の抑制力が弱まる。良い選択をする為には休憩が必要だし、糖質(グルコース)を補充しなければならない。」という感じなんじゃないかと思います。よく「疲れた時には糖分を補給しろ」と言いますけど、要するに同じ事なんですね。
また、記事の中ではダイエットについても触れていますが、「①食べないためには意志の力が必要である。②意志の力を得るためには、食べなければならない」と言うところがズバリ的を得ていて、何ともタマリマセンでした(^^;

ケーク・サレ

こちらリヨンは連日氷点下の厳しい寒さが続いております。ヨーロッパ全土を襲った異常寒波の所為らしいですが、体感温度20~24℃なんていう予報を見るとかなりビビりますね。まだ暫くはこんな天気が続くらしいので、特に夜の外出は辛いです(><

オペラ座の方は、昼間は「パルシファル」の立ち稽古、夜は "Festival Puccini Plus" の本番が続き、今日の午後も「聖スザンナ」と「修道女アンジェリカ」の本番があったので、今週は結構ハードな一週間でした。結局のところ仕事がオフなのは、出番がない「ジャンニ・スキッキ」の本番の時だけですからね。
ところで、「パルシファル」の舞台が傾斜していて背中に負担が掛かった立ち稽古の初日以降、2日目からは腰サポーターを着用したところ、随分楽になりました。本番は衣装の関係もあってサポーターを着用するわけには行かないので、稽古の間くらいは十分注意しないとね。

さて、今日は家内がケーク・サレを作りました。ケーク・サレ "Cake salé" はフランス料理の1品。簡単に言うと「塩味のパウンド・ケーキ」の事で、前菜やサイド・メニューとしてワインと供に食される事が多いです。
「ケーク」という言葉は英語から由来しており、元々はフルーツケーキを差すものだったらしいです。現在では小麦粉、鶏卵、ベーキングパウダーを使って焼いた物は、甘いケーキだけに限らず塩味の物も全部ひっくるめて「ケーク」と呼ぶことが定着したようです。
材料は野菜、肉類、魚介類、フォワグラ等を使用しバリエーションも豊富です。今回のレシピは、ハム、オリーヴ、玉葱、コンテチーズ(摩り下ろし)を使った最もオーソドックスな物で、勿論、家で作るのは初めてでしたが、とても美味しく頂きました(^^)

ケーク・サレ

「ジャミレー」 / 「外套」~CD

「ジャミレー」 / 「外套」~CD2006/07年のシーズンにリヨンとサンテティエンヌのオペラで公演があった、ビゼーの歌劇「ジャミレー」とプッチーニの歌劇「外套」のCDをネットで見つけたので購入しました。勿論、正式には販売されていない物なので、所謂、「海賊盤」です(!)。因みに、CDジャケットは僕が適当に作成したものです(^^;
CDの商品解説欄には何も説明がなかったでいつの収録なのか分かりませんでしたが、早速届いたCDを聴いてみたところ、サンテティエンヌでの公演時の物である事が判明しました。リヨンでの公演の模様は、2007年当時 France Musique の収録を聴きましたが、サンテティエンヌの方はどんな感じだったのか知らなかったし、僕にとっても貴重な録音の1つですからね。とてもラッキーでした(^^)V

今日のオペラ座は、これから「パルシファル」の立ち稽古、そして、夜はプッチーニの歌劇「三部作」の初日です。

体感温度マイナス10℃!

今日のリヨンは、最高気温がマイナス4℃でしたが、体感温度は何と!マイナス10℃で、朝からずっと雪がチラつきとても寒い一日でした。
また、オペラ座の方は今日からワーグナーの「パルシファル」の立ち稽古が始まりましたが、昼休みを挟んで朝から晩まで6時間もの間、殆ど立ちっぱなしだったのでとても疲れました。しかも舞台が傾斜している所為でしょうか、背中が痛いです(><

閑話休題。マーシャは台所で物音がすると、とても敏感に反応して「もうすぐごはんかニャ?」と言わんばかりに、台所の方に全神経を集中させます。そして、自分の器がちょっとでも動く音がしようものなら、この体勢から猛ダッシュで走って行くんです。執念と言うか情熱と言うか(正しくは本能かな?)、これも健康体であるが故になせる業! 本当に見事です(^^)

ごはんかニャ?

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